• 天皇賞 春 1983年

天皇賞 春・秋

第87回 天皇賞(春) 1983年

1983年の天皇賞(春)で単勝1番人気に支持されたのはアンバーシャダイ。1981年の有馬記念を優勝して注目を集めた馬である。前年の1982年の天皇賞(春)にも出走して2着。モンテプリンスにあと1歩及ばなかった。

レースは1周目のスタンド前から1コーナーを回ったところでアクシデントが発生。前年1982年の有馬記念でアンバーシャダイを破って優勝したヒカリデユールが故障発生で競走中止。このレースでは3番人気に支持されていた馬のアクシデントに、京都競馬場がざわめく。勝負は3コーナーの「淀の坂越え」を過ぎて4コーナー、そして最後の直線に入る。

先に馬群から抜け出したのはアンバーシャダイだった。今度こそ、今度こそこのタイトルを手にしたい。鞍上・加藤和宏のステッキにも気合が入る。追いかけてきたのは2番人気のホリスキー。1982年の菊花賞馬である。長距離戦には自信がある。2頭が並ぶ。ホリスキーが交わすのか?しかしアンバーシャダイがもう一度伸びた。反対にホリスキーを突き放す。最後は1/2馬身差でアンバーシャダイが先頭でゴール。ホリスキーは2着に敗れた。

前年1982年は天皇賞(春)、有馬記念で2度も悔しい敗戦を経験したアンバーシャダイ。その悔しさをバネに掴んだ1983年天皇賞(春)優勝はこの馬と陣営にとって、悲願のタイトル獲得となった。その後は天皇賞(秋)3着、ジャパンカップ6着、有馬記念3着という成績で引退となり、種牡馬に。産駒の中には1991年の宝塚記念優勝馬メジロライアンがいる。そのメジロライアンが引退後に種牡馬としてターフに送り出したメジロブライトは、1998年の天皇賞(春)優勝馬。アンバーシャダイの競走能力は孫にもしっかりと受け継がれたのである。

このページの先頭へ