• 天皇賞 秋 1996

天皇賞 春・秋

第114回 天皇賞(秋) 1996年

1996年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはサクラローレル。この年の天皇賞(春)ではナリタブライアンなどを相手に優勝。古馬の頂点に立った。この秋はオールカマーを快勝し、春秋の天皇賞制覇を狙う。2番人気はマーベラスサンデー。5月の900万特別から、前走の京都大賞典まで6連勝。京都大賞典の他に、エプソムカップ、札幌記念、朝日チャレンジカップを制しており、重賞4連勝で天皇賞(秋)に駒を進めてきた。そして3番人気はバブルガムフェロー。前年1995年の朝日杯3歳Sの覇者である。故障で1996年の皐月賞、ダービー出走は叶わなかったが、休養明けの毎日王冠で古馬相手に3着。上の世代との対戦にも不安はない。

レースは1000メートル60秒3と、やや緩い流れになった。こうなるとレースは、直線での上がり勝負となる。人気のサクラローレルも馬群の中で抜け出すタイミングを図っていた。しかしいざと言う時に、外からマーベラスサンデーに並ばれてしまった。前が空かない。鞍上の横山典弘は追い出すタイミングを逸してしまった。ようやく内側に進路を見つけた時、前にはトップスピードに乗っているバブルガムフェローとマヤノトップガンがいた。懸命に追い込むもこの2頭を交わすことができない。結局、バブルガムフェローが優勝し、マヤノトップガンが2着。サクラローレルは3着に敗れた。

優勝したバブルガムフェローは3歳馬(旧年齢表記では4歳)。このレースを3歳馬が優勝したのは戦前の1937年、第1回の優勝馬ハツピーマイト以来のこと。歴史的な快挙となった。一方で敗れたサクラローレルの鞍上、横山典弘はレース後、引き上げた際に多くの関係者や報道陣の前で、管理する境勝太郎調教師から「下手くそ」と罵声を浴びたという。この罵声に発奮したということか、横山典弘は次走の有馬記念では、サクラローレルを優勝に導いた。勝者は歴史的に称えられ、敗者にもその後のドラマが待っている。そんな天皇賞(秋
となった。

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