• 天皇賞 秋 2010

天皇賞 春・秋

第142回 天皇賞(秋) 2010年

2010年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはブエナビスタ。単勝オッズは2.2倍。1倍台にならなかったことを、意外に感じた人も多かったようだ。2009年の有馬記念2着。2010年はドバイシーマクラシック2着、帰国後のヴィクトリアマイル優勝、そして宝塚記念2着。ここでは1枚も2枚も力は抜けているように思えたのだが・・・。その理由は、宝塚記念以来の休み明けでのレースとなる点にあった。強いと言っても牝馬である。牝馬が休養明けのG1で、いきなりの勝利というのは・・・。

宝塚記念3着の後、札幌記念を快勝したアーネストリーが2番人気。前走でオールカマーを制したシンゲンが3番人気。ブエナビスタに不安を抱いたファンは、こうした馬たちに期待を寄せている。

しかしレースは、そのブエナビスタの不安説を唱えることが恥ずかしく思えてくるほどのものとなった。道中は中団からレースを進めたブエナビスタは、直線に入っても半ばまで慌てることなく、馬群の中で脚を貯める。そして前が空いたその瞬間、次元の違う末脚で馬群から突き抜けた。全く危なげのない競馬だった。2着に入った3歳馬ペルーサとは2馬身差。しかし、その着差以上に力の差を感じたレースとなった。

前走までブエナビスタの手綱を取っていた横山典弘が落馬負傷の為、このレースから鞍上はクリストフ・スミヨンに。世界中で様々な名馬に騎乗経験のあるスミヨンも、このブエナビスタの強さを驚きとともに讃えていた。ブエナビスタはその後、ジャパンカップでは1位入線するも、走行妨害で降着。しかし最も強いパフォーマンスを見せたのはブエナビスタだった。そして有馬記念は2年連続で2着。2010年度の年度代表馬に輝いた。間違いなく、日本競馬史に残る名牝である。

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