• 天皇賞 秋 2006

天皇賞 春・秋

第134回 天皇賞(秋) 2006年

2006年の天皇賞(秋)はある大物の参戦があるのではないか?という話題が起こっていた。その大物とはディープインパクト。フランス・凱旋門賞に挑戦し、禁止薬物の問題もあって失格となったディープインパクトだが、帰国後は東京競馬場で検疫と調教が行われていた。出走すれば、間違いなく1番人気になる存在だったが、万全の形でジャパンカップに挑みたいとのことで、このレースを回避。レースは急に混戦模様と変わった。

代わりに単勝1番人気に支持されたのはスイープトウショウだった。前年2005年の宝塚記念、エリザベス女王杯優勝馬である。前走はそのエリザベス女王杯以来となった京都大賞典。休養明けのレースを制しての参戦となった。2番人気は3歳馬のアドマイヤムーン。共同通信杯、弥生賞を制して注目を集めたが、皐月賞4着、ダービー7着。その後は古馬相手の札幌記念で優勝。秋は菊花賞ではなく、この天皇賞(秋)に照準を合わせてきた。3番人気は道営・ホッカイドウ競馬のコスモバルク。この2006年の春には、シンガポール航空国際カップで優勝。悲願のG1タイトルを獲得して、堂々の中央G1参戦となった。

レースはインティライミが逃げて、1000メートル通過は58秒8。速い流れであったように見えた。直線では、馬場の内側で粘り込むインティライミに対し、馬場の中央からダイワメジャーが襲いかかる。更に外からはダンスインザムード、アドマイヤムーン、内からはスウィフトカレントが迫ってくる。しかし先頭に立ったダイワメジャーは脚色が衰えず、後続の馬たちはなかなか捕まえることができない。結局、ダイワメジャーが先頭でゴール。1/2馬身差の2着にスウィフトカレント、3着にアドマイヤムーンとなった。

ダイワメジャーは2004年の皐月賞以来となるG1勝ちだった。皐月賞の後はG2・G3勝ちはあるものの、G1には手が届かず、やや伸び悩んでいた印象があった。しかしこの2006年の秋シーズンは前走の毎日王冠、この天皇賞(秋)、そして次走のマイルチャンピオンシップと3連勝。何か吹っ切れたような躍進ぶりを見せたのである。速い流れの競馬を2番手で追走しての勝利。「速い馬が勝つ」皐月賞の優勝馬らしい勝利と言えるのかもしれない。

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