• 天皇賞 秋 1985

天皇賞 春・秋

第92回 天皇賞(秋) 1985年

1985年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはシンボリルドルフ。前年1984年の3歳クラシック戦線で、圧倒的な強さを見せて3冠達成。ジャパンカップでは敗れたものの、続く有馬記念も制して、早くも最強馬としての評価を得る存在だった。2番人気は宝塚記念3着、高松宮杯3着、函館記念1着、毎日王冠2着と、安定した成績を残しているウインザーノット。3番人気はこの年の安田記念を制したニホンピロウイナー。しかし、シンボリルドルフとの力の差は歴然としていた。果たして、シンボリルドルフはどんな勝ち方を見せるのか?その点に注目、などといった論調が出てきたのもやむを得ないことだった。

しかしレースは意外な伏兵馬の台頭に、驚かされることになる。馬群の内側からいつものように、シンボリルドルフが伸びてくる。ここまでは、大方の予想通りだった。しかし、外から強烈な末脚を駆使して追い込んできた1頭の存在に、全てのファンは驚かされることになった。その馬の名はギャロップダイナ。単勝オッズは13番人気。全く注目されていない存在だった。そのギャロップダイナが、シンボリルドルフを含む、全ての出走馬をまとめて負かして先頭でゴール。鞍上の根本康広の手が高々と上がる。こんな形でシンボリルドルフが敗れるとは・・・。想像外の波乱の結末となった。

思えば、天皇賞(春)を勝って以降のシンボリルドルフは、このレースに挑むまでの過程に微妙な狂いが生じていた。天皇賞(春)の後は宝塚記念を使う予定が、直前で出走取消。ここでその後の調整にも狂いが生じて、この天皇賞(秋)はぶっつけの形で挑むことになった。誰もが史上最強と評したシンボリルドルフだが、ベストの状態で挑むことが出来ないレースでは、こうして取りこぼすこともある。そんな教訓となったレースではないだろうか。

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