• 天皇賞 秋 1981

天皇賞 春・秋

第84回 天皇賞(秋) 1981年

この1981年より、天皇賞(秋)はこれまでの11月下旬から、10月下旬に1ヶ月繰り上げて、施行されることになった。この年から国際招待競走・ジャパンカップが11月下旬に開催されることに伴うもので、天皇賞(秋)はそのジャパンカップのステップレースとしての意味合いが強くなった。

単勝1番人気に支持されたのはカツアール。この年の宝塚記念を制している。前走の毎日王冠は5着だった。2番人気はホウヨウボーイ。前年1980年の有馬記念優勝馬である。前走のオールカマーは5着だった。3番人気はメジロファントム。この年の天皇賞(春)、宝塚記念、そして前走の毎日王冠で3着に入っている。

2周目4コーナーでは人気馬達が、いずれも前の馬を射程圏に入れる位置まで浮上したこのレース。直線でも横一線の叩き合いとなった。しかし最後に抜け出したのは、馬場の内側を回った2頭だった。ホウヨウボーイとモンテプリンスの2頭が、ゴール板まで激しい叩き合いを繰り広げた。2頭並んでゴール板を通過し、写真判定に。結果はハナ差でホウヨウボーイに軍配が上がった。

勝ちタイム3分18秒9はコースレコード。この後、ジャパンカップで外国馬たちと戦うだけに、国内でもレベルの高いレースを繰り広げたいという想いの現れだろうか。そのジャパンカップで日本勢は、外国勢に上位独占を許し、ゴールドスペンサーの5着が最高だった。ホウヨウボーイも6着に敗れている。この当時、世界の壁は高かった。それでもこれが日本競馬の国際化の第一歩。ジャパンカップで外国勢を打ち破りたい。そんな日本のホースマン達にとって、この天皇賞(秋)はこの年、施行時期の変更とともに、新たな意味を持つ、非常に重要なレースに進化を始めていったのである。

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