• 天皇賞 秋 2009

天皇賞 春・秋

第140回 天皇賞(秋) 2009年

2009年の天皇賞(秋)で単勝1番人気となったのは、前年2008年のこのレースを制したウオッカだった。この2009年はヴィクトリアマイル、安田記念を制している。東京競馬場の芝コースは、牝馬ながらダービーを制したこともあり、ウオッカが最も得意とするコースでもある。2番人気はシンゲンだった。6歳にして、このレースが初めてのG1挑戦。しかし新潟大賞典、エプソムカップと左回りのコースを連勝。前走は、苦手の中山競馬場でのオールカマーに出走して3着。苦手コースでこれだけ走るのなら、得意の府中ならもっと走るはず。ファンの期待は高まった。3番人気はオウケンブルースリ。前年2008年の菊花賞馬である。前走は休養明けの京都大賞典を強烈な末脚で快勝。あの末脚は府中でも・・・。そんな期待を抱くファンを中心に支持を集めた。

レースは道中の位置取りが、最後に明暗を分けることとなった。馬群の後方を進んで、脚を貯める形となったウオッカ。直線に入り、力尽きた馬たちを交わして、徐々に先団に進出する。しかし、前が壁になった。空いているところに進路を見出したいのだが、その空いている場所がない。ウオッカは一瞬ブレーキがかかり、首を上げる。その横を1頭、鋭い脚で交わし去る馬がいた。

その馬は8歳馬カンパニー。道中は中団で脚を温存した老兵は迷うことなく、馬群を抜け出して先頭に。馬場の内側にようやく進路を見つけたウオッカだったが、時既に遅し。カンパニーとともに進出してきたスクリーンヒーローにも先着を許して3着。その前で勝ったカンパニーの鞍上、横山典弘は高々と手を挙げていた。

カンパニーは前年2008年の天皇賞(秋)では4着。しかし当時の勝ち馬ウオッカとは、タイム差はなかった。8歳馬ということで、5番人気止まりだったが、この2009年も安田記念、宝塚記念で4着に入っている。人気のウオッカに前が壁になる不利があったことが、このレースではラッキーだったのでは?そんな見方もあった。しかし、カンパニーは次走のマイルチャンピオンシップも勝利。天皇賞(秋)の勝利が単なるラッキーなものではないことを証明して見せた。遅咲きの馬に栄冠が輝いた年だった。

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