• 天皇賞 秋 2007

天皇賞 春・秋

第136回 天皇賞(秋) 2007年

2007年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはメイショウサムソン。前年2006年の皐月賞、ダービーを制した2冠馬で、この2007年は天皇賞(春)を制していた。次の宝塚記念は2着。その後、この馬には大きな変化が訪れる。

デビュー戦から、このメイショウサムソンの手綱を取り続けたのは石橋守だった。しかしこの2007年の夏、メイショウサムソンにフランス・凱旋門賞出走のプランが持ち上がる。そこで鞍上を石橋守から、海外でのレース経験が豊富な武豊に変更することに。苦労を積み重ねながら、メイショウサムソンでようやくG1ジョッキーとなった石橋守からの乗り替わりだけに、この騎手起用について、ファンの間からは様々な意見が噴出した。この年の夏に猛威をふるった馬インフルエンザの影響もあり、フランス遠征は中止となったが、秋初戦となるこの天皇賞(秋)は武豊との新コンビで挑むことに。敗れれば、この騎手起用についての議論が再燃しかねない。そんな状況下でのレースとなった。

コスモバルク、デルタブルース、エイシンデピュティらが引っ張る形となったこのレース、メイショウサムソンはその先行争いを直後で見ることが出来る5番手で流れに乗る。1000メートル通過は59秒6。それほど速い流れではなかった。直線で逃げるコスモバルクを内から交わして先頭に立ったメイショウサムソンはそのまま後続を寄せ付けず、2着アグネスアークに2馬身1/2差をつけて先頭でゴール板を駆け抜けた。この勝利で、メイショウサムソンは春秋の天皇賞を制覇したことになる。

レース後の武豊の表情は喜びよりも、安堵感で溢れていたように記憶している。負ければこの乗り替わりについて、自らも批判を受ける立場となっていたからだ。陣営も同じ気持ちだったに違いない。その重圧を乗り越えての勝利となった。

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