• 天皇賞 春 2007年

天皇賞 春・秋

第135回 天皇賞(春) 2007年

前年2006年の皐月賞、ダービーを制した2冠馬メイショウサムソン。だが菊花賞では4着に敗れた。その負け方に「距離」への不安を感じた人も少なくなかった。これまでも「3冠」を逃した馬の多くが原因としてきた「距離」。ダービーの2400メートルから更に伸びる600メートルは大きな壁となる。その不安を更に大きなものにしてしまったのが、この天皇賞(春)に向けてのステップレースの選択だ。この2007年は大阪杯を勝利しての参戦だったが、このレースは2000メートル。3000メートルの阪神大賞典をステップにするのが「王道」ではないのか?天皇賞(春)は菊花賞よりも更に200メートル長い3200メートルで行われるのだ。

多くのファンの見方はそんなところだったのかもしれない。単勝1番人気はメイショウサムソンではなく、前走で阪神大賞典を勝っているアイポッパーだった。メイショウサムソンは3200メートルという長丁場に耐えられるスタミナを有していないのではないか?そんなファンの疑問が単勝2番人気。という評価になっているように感じられた。果たしてその答えは?注目のゲートが開く。

道中は中団でレースを進めたメイショウサムソン。動いたのは勝負どころの3コーナーだった。坂の下りでスパートし、4コーナーで前に並んだメイショウサムソンは直線で先頭に。まだスタミナは残っているのか?トウカイトリックが、エリモエクスパイアが並びかける。トウカイトリックには一瞬前を譲ったかに見えたが、また盛り返して先頭を奪い返す。激しい叩き合いとなった。勝者は果たして・・・?

しかしメイショウサムソンは怯まなかった。この3頭の叩き合いをエリモエクスパイアにはハナ差、トウカイトリックにはクビ差凌いで先頭でゴール板を駆け抜けたのだ。厳しい競馬を乗り切ったメイショウサムソンの姿に、もう「距離不安」を口にする者はいなくなった。この距離で、そして古馬最高峰のこのレースを制した前年2006年の2冠馬の実力は伊達ではなかった。メイショウサムソンを軽視したファンも、その認識を改めなければならない結果となったのである。

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