• 天皇賞 春 1993年

天皇賞 春・秋

第107回 天皇賞(春) 1993年

1991年、1992年の天皇賞(春)を制したメジロマックイーンが1993年の天皇賞(春)でも断然の単勝1番人気に支持された。最終オッズは1.6倍。ファンは皆、3連覇濃厚と見ていたのだろう。

レースは大方の予想通り、メジロパーマーの逃げで幕を開けた。前年の宝塚記念、有馬記念で逃げ切り勝ちを決めた馬である。前走の阪神大賞典でも最後の直線で後ろからナイスネイチャが並びかけたところで二の脚を使って突き放すという、強い競馬を見せている。楽に逃がすのは危険だ、とメジロマックイーンの手綱を取る武豊は判断したのだろう。メジロパーマーの直後2番手でレースを進めた。

2周目3コーナーの坂を越え、4コーナーから直線へ。ここでメジロマックイーンがメジロパーマーに並びかけ、交わして前に出る。やはりこの馬か。誰もが3連覇を予測した。しかし次の瞬間、思わぬ光景が待っていた。

メジロマックイーンの外から1頭の馬が馬体を並べる。そしてメジロマックイーンを交わし去る。その馬は前年1992年の菊花賞馬ライスシャワーだった。その菊花賞では3冠を目指したミホノブルボンの夢を打ち砕いてG1初制覇を果たしている。その時と同じような光景が再び京都競馬場の芝コースで再現された。ライスシャワーは2馬身1/2差をつけて先頭でゴール。メジロマックイーンはメジロパーマーの二の脚を食い止めて2着を確保するのがやっとだった。

1990年に菊花賞を制して以来、中・長距離戦線のG1戦線で抜群の強さをファンに見せ続けてきたメジロマックイーン。その最強馬の座を同じ菊花賞馬のライスシャワーに明け渡す時が来たということなのかもしれない。「世代交代」そんな事を感じさせた瞬間だった。その「後継者」となったライスシャワーはミホノブルボン、メジロマックイーンの「大物」2頭を打ち破った。「後継者」としての資格は十分だと誰もが思ったに違いない。

このページの先頭へ