• 天皇賞 春 1987年

天皇賞 春・秋

第95回 天皇賞(春) 1987年

1987年の天皇賞(春)で単勝1番人気に支持されたのはミホシンザン。1985年の皐月賞、菊花賞を制した2冠馬である。この年はアメリカJCC、日経賞と連勝しての参戦だった。2番人気はニシノライデン。前走の大阪杯を制していた。3番人気はスダホーク。前走で阪神大賞典を制している。ニシノライデンとスダホークはこのレースでG1初タイトルを目指すこととなる。

レースは4コーナーから最後直線にかけて、非常に見応えのある攻防が展開された。馬群の外・馬場の中央からニシノライデン、アサヒエンペラーの2頭が抜け出して来る。ミホシンザンはその直後にいた。だがミホシンザンはこの位置ではこの2頭が壁になってしまう。鞍上の柴田政人は馬場の内側にスペースを見つけた。その内側を突いて伸びてくる。

内にミホシンザン。外にニシノライデンとアサヒエンペラー。内外大きく広がっての叩き合いとなった。ゴール手前でアサヒアンペラーが遅れを取り、最後はミホシンザンとニシノライデンの叩き合い。ほとんど並んでゴール板を駆け抜けた。

写真判定の結果はハナ差でミホシンザンに軍配が上がった。2年前の1985年に「さすが5冠馬シンザンの子だ」と多くのファンを唸らせたその実力はこのレースでも健在だった。一方、ハナ差で先着を許したニシノライデンは直線で斜行して、アサヒアンペラーの走行を妨害したとして失格。人気馬2頭の接戦に見えたこのレースはレース後に明暗を分ける結果となった。更にスダホークは道中最後方から末脚を伸ばすも伸び切れず、繰り上がりの3着。このレースでも悲願を達成することは出来なかった。

優勝したミホシンザンだが、このレースでの疲労が大きく、宝塚記念を回避。立て直すことが出来ずにそのまま引退することとなった。内外大きく広がっての叩き合いは想像以上に過酷なものだったのかもしれない。

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