• 天皇賞 春 1985年

天皇賞 春・秋

第91回 天皇賞(春) 1985年

1985年の天皇賞(春)は日本競馬史上に残る豪華な「3冠馬対決」の第3弾。主役となった2頭は1983年の皐月賞、ダービー、菊花賞の3冠を制したミスターシービーと、翌1984年に同じく3冠馬となったシンボリルドルフ。過去2回はいずれもシンボリルドルフが先着している。

一度目は前年1984年のジャパンカップ。カツラギエースが逃げ切って、日本馬初のジャパンカップ勝利を挙げたこのレースではシンボリルドルフが3着でミスターシービーは10着。二度目の対戦はその次走となった1984年の有馬記念。この時はシンボリルドルフが勝って、ミスターシービーは3着。果たしてミスターシービーは一矢報いることが出来るのか。

レースではそのミスターシービーが奇襲に出る。3コーナーの坂でミスターシービーがロングスパート。坂の下りで逃げるスズカコバンに並びかける形となる。この段階でミスターシービーが前で、シンボリルドルフが後ろ。いつもとは全く逆の位置取りとなった。

しかしミスターシービーはここからが伸びなかった。スズカコバンを交わすことが出来ず、逆に4コーナーから直線で遅れをとった。そのミスターシービーをあっさりと交わしたシンボリルドルフは逃げるスズカコバンを捕まえる。競り落したシンボリルドルフにサクラガイセンが飛び込んでくるが、最後まで交わすことは出来なかった。完璧な勝ちっぷりで天皇賞(春)のタイトルを獲得する。一方、力尽きたミスターシービーは5着に敗れた。

レース後、ミスターシービーは脚部不安を発症。その後、レースに復帰することはなかった。「3冠馬対決」もこの天皇賞(春)が見納めに。一度も先着できなかったミスターシービーだが、3冠馬の先輩としての意地を見せたレースとなった。そして勝利したシンボリルドルフはこの年の秋もジャパンカップ、有馬記念を制してその翌年には海外へ。結果は残せなかったが、日本競馬史に残る存在となった。

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