• 天皇賞 秋 1994

天皇賞 春・秋

第110回 天皇賞(秋) 1994年

1994年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはビワハヤヒデ。前年1993年の菊花賞馬で、この1994年も天皇賞(春)、宝塚記念で優勝している。半弟のナリタブライアンの活躍もあって、注目度はどうしても高くなる。前走のオールカマーを快勝して、この天皇賞(秋)に駒を進めた。2番人気はビワハヤヒデとは同世代のライバルにあたるウイニングチケット。前年1993年のダービー馬。オールカマーではビワハヤヒデに完敗したが、巻き返しを狙う。そして3番人気はネーハイシーザー。前走の毎日王冠を芝1800メートル1分44秒6という、当時のJRAレコードタイムで快勝。絶好調で天皇賞(秋)を迎えた。

好スタートを決めたのはメルシーステージ。ネーハイシーザーは直後2番手、ビワハヤヒデは更にその直後の3番手を進んだ。ウイニングチケットは5番手から。1000勝通過は60秒6という、緩い流れ。その流れの中、どの馬も直線で抜け出すタイミングを図っていた。

最後の直線に入る。ネーハイシーザーがメルシーステージの内側を突いて先頭に立つ。ビワハヤヒデはその外に馬を持ち出して追い込みに入る。しかし、意外なほど伸びはない。ウイニングチケットももがいている。代わりに伸びてきたのはセキテイリュウオー。しかし、時既に遅しといった感があった。ネーハイシーザーは1馬身1/2の差をつけて、先頭でゴール。2着にセキテイリュウオーが入り、ビワハヤヒデは5着、ウイニングチケットは8着にそれぞれ敗れた。

ネーハイシーザーはこれが5つ目の重賞タイトル。悲願のG1初制覇となった。一方のビワハヤヒデはレース後に、鞍上の岡部幸雄が下馬。レース中に故障を発症していることが明らかとなった。命に別状はなかったものの、そのまま引退することに。更に後日、ウイニングチケットも故障で引退すると発表された。一つ下の世代のナリタブライアンがクラシック3冠戦線で活躍する中、やや早い世代交代を印象づける結果となった。

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