• 天皇賞 秋 1987

天皇賞 春・秋

第96回 天皇賞(秋) 1987年

1987年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのは、2.8倍のニッポーテイオー。前年1986年のマイルチャンピオンシップ、そしてこの年の安田記念、宝塚記念で2着。G1での惜敗続きに何とかピリオドを打ちたい。陣営には、そんな想いがあったに違いない。2番人気は4.1倍でダイナアクトレス。京王杯オータムハンデ、毎日王冠を連勝して、この天皇賞(秋)に駒を進めてきた。そして、3番人気は5.0倍のフレッシュボイス。前年1986年の皐月賞2着馬で、この年1987年の安田記念を制して、念願のG1馬となっている。

レースは、ニッポーテイオーの「G1タイトル」への執念がにじみ出たものとなった。好スタートから先頭に立ち、後続の馬たちを引きつけながら、絶妙の逃げを見せる。1000メートル通過は60秒2。巧く緩い流れの競馬に持ち込むことに成功した。4コーナーから直線へ。逃げるニッポーテイオーには、まだまだ余裕があった。2番手を追走していたレジェンドテイオーが迫ろうとするが、その差は反対に広がっていった。気がつけば、いつの間にか5馬身差。ニッポーテイオーは大きな差を広げて、先頭でゴール板を駆け抜けたのである。完勝というべきか、圧勝というべきか。後続を完封して、逃げ切り勝ちの形で、念願のG1タイトルを手にしたのである。

ニッポーテイオーは次走のマイルチャンピオンシップも制して、G1連勝。翌年1988年の安田記念も優勝した。この1987年の秋にようやく競走馬として、完成されつつあったのかもしれない。早い段階からスタミナ勝負のレースでのタイトルを諦めざるを得ない馬だったが、そのスピードを活かした競馬が熟し始めていた頃に手にしたG1タイトルだった。

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