• 天皇賞 秋 1991

天皇賞 春・秋

第104回 天皇賞(秋) 1991年

1991年の天皇賞(秋)は、雨、そして不良馬場という最悪のコンディションの下でレースが行われた。単勝オッズ1.9倍と、断然の1番人気に支持されたのはメジロマックイーン。1990年の菊花賞、そしてこの年1991年の天皇賞(春)を制している。このメンバーの中でも1頭だけ、抜けた実力の持ち主だった。

レースはそのメジロマックイーンが好スタート。ハナに立つのでは、という勢いを見せる。プレクラス二ー、ホワイトストーンが内側から前を主張したため、一旦3番手に控えるも、3~4コーナーでは2番手に浮上。そして直線で逃げるプレクラス二ーをあっさりと捕まえると、あっという間に6馬身引き離して先頭でゴール。圧勝だった。他の馬などは全く敵ではない。1頭だけ、次元の違う走りを見せつけた。

しかしこのレース、序盤の段階から電光掲示板には、審議のランプが点灯していた。雨の中、その審議は長く続いた。そして審議結果が発表された時、場内のファンは皆、驚きの声を上げる。1位入線のメジロマックイーンが、他の馬の走行を妨害したとして、18着に降着となったのである。

このレースで、メジロマックイーンは7枠13番からのスタート。雨で差し・追い込みが決まりにくい馬場を考えて前で競馬をしたいが、府中の芝・2000メートルはスタートして200メートルほどで、2コーナーのカーブがやってくる。外枠の馬がある程度、前で競馬をするには、ダッシュして前のポジションを取りに行かなければならない。だから焦ってしまったということか。繰り上がりで1着となったのはプレクラス二ー。デビューして2年目、10代での天皇賞制覇を果たした鞍上の江田照男だが、その顔に笑顔は全くなかった。メジロマックイーンに6馬身差で先着を許しているのだ。とても喜べる筈がない。その江田の表情が、このレースの全てを言い表していた。

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