• 天皇賞 秋 1992

天皇賞 春・秋

第106回 天皇賞(秋) 1992年

1992年の天皇賞(秋)で、1番人気に支持されたのはトウカイテイオー。前走の天皇賞(春)ではメジロマックイーンとの直接対決に敗れて、初めての黒星を喫した。レース後に故障が判明。以降のレースを回避して休養し、このレースで再起を図る。前年1991年の皐月賞、ダービーの2冠馬の復活なるか。2番人気はナイスネイチャ。前年1991年の有馬記念で、3着に入っている。前走は毎日王冠3着。一叩きされての天皇賞(秋)参戦となった。3番人気はダイタクヘリオス。前走の毎日王冠をコースレコードで優勝。1991年のマイルチャンピオンシップを制したスピード馬らしい勝ちっぷりで、この天皇賞(秋)に駒を進めた。

レースはそのダイタクヘリオスと宝塚記念を逃げ切ったメジロパーマーのG1馬2頭による逃げ比べで幕を開けた。互いに譲らず、1000メートル通過は57秒5のハイペース。この速い流れが、レースの結果に大きな影響を与えることになる。

人気のトウカイテイオーはこの逃げ比べを見ながら、直後3番手からの競馬。4コーナーで、先に失速したメジロパーマーを交わして2番手に浮上。直線でダイタクヘリオスを追いかける形に。しかし、これは仕掛けが早すぎたのかもしれない。内側からダイタクヘリオスに並びかけるが、その後は伸びを欠く。代わりに馬場の中央から、強烈な末脚で1頭伸びてくる。レッツゴーターキンだった。先を行く馬が伸びを欠くのをあざ笑うかのように、馬群全てをまとめて交わし、先頭でゴール板を駆け抜けた。

それまで重賞と言えば、1991年の小倉大賞典や中京記念など、ローカルでしか勝ち星がなかったレッツゴーターキン。前走も福島のオープン特別、福島民報杯という、異例のステップからの参戦だった。そして鞍上もローカルでの騎乗が多い、ベテランの大崎昭一。地味な活躍を続けた人馬が見せた、派手な勝ちっぷりのレースだった。

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