• 天皇賞 秋 1986

天皇賞 春・秋

第94回 天皇賞(秋) 1986年

1986年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのは2.1倍のミホシンザン。前年1985年の菊花賞馬である。次の有馬記念は2着に入っている。前走の毎日王冠で3着に入り、この天皇賞(秋)に駒を進めてきた。その前走の毎日王冠を制したサクラユタカオーが、4.3倍で2番人気。この年の天皇賞(春)は14着と大敗。春の借りを、府中のこの距離で返したいところ。3番人気は10,7倍のライフタテヤマ。この年の夏に札幌記念を制している。前走の朝日チャレンジカップは2着だった。

レースはウインザーノットがハナに立つ形で流れ、1000メートル通過は59秒9。あまり速い流れではない。直線に入っても、ウインザーノットは粘りを見せて、後続をなかなか寄せ付けない。ようやく並びかけたのは、道中4番手を追走していたサクラユタカオーだった。交わして先頭に立つと、そのまま2馬身1/2差をつけて先頭でゴール板を駆け抜けた。人気のミホシンザンは直線で追い込むも、この緩い流れが影響したのか、ウインザーノットも交わすことが出来ず、3着。ライフタテヤマも後方のまま、直線で脚を伸ばすことは出来ず、9着に敗れた。

勝ったサクラユタカオーはこれがG1初制覇。脚元が弱く、これまで3度の故障による休養を経験していた。しかし、このレースでマークした1分58秒3というタイムはレコードタイム。前走の毎日王冠でもレコード勝ちを決めていた。スピード能力に溢れた馬だったのである。そのスピードは引退後、種牡馬として産駒に受け継がれ、後のスプリント王であるサクラバクシンオーなどをターフに送り出すことになる。そのスピード能力の一端を垣間見ることができた天皇賞(秋)となった。

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