• 天皇賞 秋 2002

天皇賞 春・秋

第126回 天皇賞(秋) 2002年

2002年の天皇賞(秋)は、中山競馬場での実施となった。例年の東京競馬場がスタンド改修工事に入ったことに伴うもの。同じコース、同じ距離のG1に皐月賞があるとはいえ、右回りでコーナーを4つ回るコースで行われる天皇賞(秋)に、戸惑いを感じたファンも少なくなかった。

単勝1番人気に支持されたのが、テイエムオーシャンだったというのも、こうしたファンたちの迷いが形となったということか。前年2001年の桜花賞、秋華賞を制した牝馬2冠馬であるが、注目されたのは中山向きの先行力。前走の札幌記念も、その先行力を活かして、好位からの競馬で押し切り勝ちを決めている。2番人気は1999年の菊花賞馬ナリタトップロード。この2002年の秋シーズンは、主戦騎手の渡辺薫彦の負傷により、四位洋文が手綱を取っていた。前走の京都大賞典は快勝。直線の長い京都から短い中山に変わって、どんな競馬を見せるのか?ファンは期待半分、不安半分で、その様子を見守ることになった。3番人気は3歳馬シンボリクリスエス。ダービー2着の後、秋初戦は神戸新聞杯を優勝。牡馬との実力差はあるのか?どうか?

レースはゴーステディが逃げて、1000メートル通過は59秒3。極端に速い流れにはならなかった。しかし、直線の短い中山ではどポの馬も早目に動き出す。テイエムオーシャンも他の馬と同様、4コーナーでは2番手にその姿を現した。しかしこの激しい流れは、直線で伸びを欠く結果となる。

直線に入ってから満を持して抜けだしたのがシンボリクリスエスだった。追いかけてきたのはサンライズペガサス。更に中団に待機していたナリタトップロードも追い込みを見せた。しかし、シンボリクリスエスは、その手応えに余裕があった。最後はナリタトップロードの猛追を3/4馬身差凌いで先頭でゴール。1996年のバブルガムフェロー以来となる、3歳馬による天皇賞(秋)制覇となった。

シンボリクリスエスにとっては、これが初のG1制覇。しかし、これはまだ序章に過ぎなかった。この2002年はその後、有馬記念でも優勝。翌2003年も天皇賞(秋)と有馬記念を連覇した。後に一時代を築くことになるシンボリクリスエス。この勝利は、その第1歩となるものだった。

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