• 天皇賞 春 1990年

天皇賞 春・秋

第101回 天皇賞(春) 1990年

1990年の天皇賞(春)は1988年の菊花賞、翌1989年の天皇賞(秋)を制したスーパークリークが、単勝オッズ1.5倍で断然の1番人気に支持された。このスーパークリークという馬は1988年の菊花賞で、当時はデビュー2年目だった武豊に初のG1タイトルをもたらしている。

このスーパークリークと武豊に挑んだのは前年1989年の優勝馬イナリワン。当時はその武豊とのコンビだったが、その後は柴田政人がその手綱を取るようになった。1年前のコンビは今は敵同士。そんな中で迎えた対決となった。

レースは最後の直線で馬群の外からスーパークリークとイナリワンが伸びてくる。両者懸命の叩き合いを見せる。結果は1/2差でスーパークリークに軍配が上がった。G1初制覇となった1988年の菊花賞以前、その年の3月に行われたすみれ賞から組んでいるコンビは3年を超えるものとなっていた。それだけ絆が強いということなのだろうか。馬連がなく、単枠指定制度が残っていたこの当時、単枠指定となったのはスーパークリークのみで、イナリワンはその扱いを受けていない。その視点から見てもこのコンビの勝利は当然だったのかもしれないが。

そして武豊はこの勝利で天皇賞(春)2連覇。前年1989年の天皇賞(秋)もスーパークリークで制しているので、武豊は春秋あわせると天皇賞3連覇ということになった。この頃から様々な記録を打ち立てることで知られる存在となった。天皇賞(春)に限ると、その後もメジロマックイーンで1991年、1992年の天皇賞(春)を制して4連覇。「盾男」の異名を誇ったのはこの頃からだった。こうして武豊は日本のトップジョッキーへの階段を着実に駆け上がっていったのである。

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