• 天皇賞 春 2005年

天皇賞 春・秋

第131回 天皇賞(春) 2005年

前年2004年のこのレースは人気薄のイングランディーレが逃げ切り勝ち。かつては実績馬同士の力比べによる堅い決着が多かった天皇賞(春)だが、21世紀に入ってからは波乱が目立つようになった。この2005年も前年2004年に続け、ということなのか、単勝14番人気のビッグゴールドが途中で他の馬に先頭を譲る場面があったものの、4コーナーで再び先頭を奪い返して直線に入って粘り込む。2004年同様、その前を行くビッグゴールドを後続の各馬がなかなか捕まえることが出来ない。

しかし1頭だけ、そのビッグゴールドを捕まえて交わした馬がいた。その馬の名はスズカマンボ。しかしこの馬に注目していたファンは少なかった。これまで勝った重賞レースは2004年のG3戦朝日チャレンジカップのひとつだけである。G1では皐月賞17着、ダービー5着、菊花賞6着。それほど目立つ戦績ではなかった。しかも前走は重賞ではない、オープン特別の大阪-ハンブルグカップで3着に敗れている。「オープン特別で負けてしまう馬をどうしてG1で買えるのか?」という見方になってしまうのは仕方のないところだろう。そんな単勝13番人気の低評価の馬がG1レース、天皇賞(春)において、先頭でゴール板を駆け抜けてしまったのだ。「これは買えない」場内のファンは思わずため息を吐いた。

この2005年から天皇賞(春)というレースにある一つの変化が見られた。前年2004年に導入された3連単が導入されて初めて迎えた天皇賞(春)だったのだ。単勝13番人気のスズカマンボが勝ち、14番人気のビッグゴールドが2着、そして3着には4番人気のアイポッパー。この組み合わせによる3連単の払戻金は1,939,420円。いきなり100万円を超えてしまったのだ。かつては1000円以下の3桁配当が珍しくない「銀行レース」だった天皇賞(春)が、100円で100万円以上の払戻金を受けるレースに変貌することに。時代の流れを感じたファンも多かったに違いない。

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