• 天皇賞 春 2000年

天皇賞 春・秋

第121回 天皇賞(春) 2000年

京都競馬場には2つの長距離G1がある。ひとつはこの3200メートル戦で行われる4歳以上の馬たちによる天皇賞(春)。そしてもうひとつは秋に3000メートルで行われる3歳牡馬クラシック最終戦、菊花賞だ。この2000年の天皇賞(春)を語るには、前年1999年の菊花賞から振り返らなければならない。

前年の菊花賞は直線で先に先頭に立ったナリタトップロードをラスカルスズカが追いかけ、更にその後方からテイエムオペラオーが迫るというレースだった。先に動いたナリタトップロードが勝ち、テイエムオペラオーがゴール手前でラスカルスズカを交わして2着に浮上。ラスカルスズカは力尽きて3着に、という結果となった。

ナリタトップロード、テイエムオペラオー、ラスカルスズカ。1999年の菊花賞における上位3頭がこの天皇賞(春)で再び激突する形となった。菊花賞同様、ナリタトップロードが先を行く。しかし今度はテイエムオペラオーも譲らずについて行く。そして後方からラスカルスズカも追い込みを見せる。この3頭が横一線の激しい叩き合いを展開した。

結果は1着テイエムオペラオー、2着ラスカルスズカ、3着ナリタトップロードとなった。着順は違ったが、ドラマの主役を演じたのは1999年の菊花賞でも上位を争ったこの3頭。この時点での実力はほぼ互角だったのかもしれない。タイム差もそれぞれ0秒1ずつしかない。菊花賞と同様の競馬を試みたナリタトップロードに対し、テイエムオペラオー、ラスカルスズカは作戦を変えて戦いを挑んだこの戦い。長距離戦の場合、それぞれの人馬に戦法にいくつかの選択肢があるケースが多い。そのために実力のある馬同士、そしてその手綱を取る騎手同士が駆け引きを繰り広げ、勝利を手にすべく、激しく火花を散らす戦いが繰り広げられる。同じ顔ぶれながら、全く異なる展開となった2000年の天皇賞(春)。長距離戦だからこそ、見ることが出来るドラマだったと言えるのかもしれない。

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