• 天皇賞 秋 2008

天皇賞 春・秋

第138回 天皇賞(秋) 2008年

2008年の天皇賞(秋)は「3強対決」となった。単勝1番人気はウオッカ。前年2007年に牡馬を相手にダービーを制した、歴史的牝馬である。この2008年は安田記念を優勝していた。

そのウオッカが一度しか先着していない、同世代の牝馬ダイワスカーレットが2番人気に支持された。2007年は桜花賞、秋華賞でウオッカに先着。有馬記念でも2着に入り、11着に敗れたウオッカと対戦成績で差をつけた。2008年は大阪杯を優勝後に故障。このレースは休養明けの一戦となる。

3番人気はディープスカイ。この2008年のダービー馬だ。NHKマイルカップも制している府中巧者は、秋の目標を菊花賞ではなく、この天皇賞(秋)に定めてきた。

レースは大方の予想通り、ダイワスカーレットが好スタートから先頭に。しかし1000メートル通過は58秒7。こんなハイペースで、果たしてゴールまで耐えられるのか?場内から心配の声が上がる。

しかし、ダイワスカーレットの脚色は衰えない。内ラチ沿いを粘り込みに入る。直線半ばで後ろから2頭が末脚を伸ばす。ウオッカとディープスカイだ。やはりこの「3強」なのか?ゴール前はこの3頭に加えて、カンパニーも並びかける。ゴール板を駆け抜けた瞬間、ディープスカイとカンパニーは僅かに遅れた。残ったのはウオッカ、そしてダイワスカーレット。どちらが前に出ているのか?長い写真判定となった。

写真判定の結果、軍配はウオッカに。対戦成績で負けが先行していたダイワスカーレットに、一つ借りを返すことに成功した。そして、勝ちタイムは1分57秒2。大変なレコードタイムでの決着だが、同タイムで4頭がゴールに入ったことを忘れてはならない。事実、4着だったカンパニーは、全く同じタイムで翌年2009年の天皇賞(秋)を制している。日本競馬史上に残る名勝負となった。

このページの先頭へ