• 天皇賞 秋 1990

天皇賞 春・秋

第102回 天皇賞(秋) 1990年

1990年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはオグリキャップ。既にスターホースとして人気を集めていたオグリキャップは、この年も安田記念を優勝。単勝オッズは2.0倍。この時はまだ馬連の発売がなく、オグリキャップは単枠指定馬となっていた。鞍上の増沢末夫とは、これが初コンビ。笠松競馬所属時代から数えて、10人目のパートナーである。そのオグリキャップを宝塚記念で破ったオサイチジョージが、2番人気に支持された。府中でも同様の完封劇を見せることが出来るのか、どうか。そして、3番人気はヤエノムテキ。1988年の皐月賞馬である。

レースはロングニュートリノが逃げて、引っ張る形に。1000メートル通過は58秒2と、ハイペースになった。ラッキーゲラン、マキバサイクロン、ダイユウサクなどとともに、オグリキャップも前を追う。結果論だが、オグリキャップはこの速い流れを前で追いかけ過ぎたのかもしれない。4コーナーで馬群の外に馬を回して、追い込みを見せたオグリキャップだが、直線の半ばで完全に伸びを欠く結果となった。

代わりに馬群の内側から伸びてきたのは、ヤエノムテキだった。スルスルと先頭に立って、粘り込みを図る。追いかけてきたのはメジロアルダン。2頭は並ぶ形でゴール板を通過、写真判定となった。結果はアタマ差でヤエノムテキの勝利。皐月賞以来のG1タイトルとなった。

そのヤエノムテキが1988年に勝った皐月賞は、中山競馬場の改修工事に伴い、東京競馬場で行われたものだった。この天皇賞(秋)は当時と同じ、東京・芝2000メートル。ヤエノムテキにはピッタリの舞台だったのかもしれない。ヤエノムテキが得意コースで制した天皇賞(秋)だった。

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