• 天皇賞 秋 1993

天皇賞 春・秋

第108回 天皇賞(秋) 1993年

1993年の天皇賞(秋)で、単勝1番人気に支持されたのはライスシャワー。前年1992年の菊花賞、そしてこの1993年の天皇賞(春)を制している。前走はオールカマーで3着と、期待を裏切ったが、これは叩き台と見るべきなのか?2番人気はナイスネイチャ。1991年、1992年の有馬記念でいずれも3着。勝ち切れない馬だが、G1戦では常に上位に顔を出す常連である。そして3番人気はツインターボ。前走のオールカマーは得意の大逃げで後続を寄せ付けず、優勝。ライスシャワーもこの馬の逃げに惑わされる結果となった。府中でも同じ大逃げで、勝機を見出すのか?

レースはそのツインターボがやはりハナに立ち、オールカマーと同様の大逃げに。それでも1000メートル通過は58秒6。オールカマーが59秒5だったことを考えると、これは速すぎたと見るべきか。4コーナーを回り、直線に入ったところで、すぐに後続に捕まってしまった。代わりに先頭に立ったのはヤマニンゼファー。1992年、1993年の安田記念を連覇したそのスピードで、ツインターボを捕まえるとあっという間にリードを広げた。ライスシャワーはこのスピードについていけないのか、直線でもがき始める。代わりに追い込んできたのは、ライスシャワーと同じ白い帽子の馬だった。毎日王冠でも2着に入っていたセキテイリュウオーである。柴田善臣・ヤマニンゼファー、田中勝春・セキテイリュウオーが馬体を並べての叩き合い。普段は兄弟のように仲の良い二人の騎手が、ゴール前で激しく火花を散らす。そして2頭並んでゴール板を通過した。長い写真判定となった。

写真判定の結果は、ハナ差で柴田善臣・ヤマニンゼファーに軍配が上がる。セキテイリュウオーの田中勝春はこの結果は非常に悔しかったに違いない。ヤマニンゼファーが1992年に安田記念を勝った時、その手綱を取っていたのは田中勝春だったのだから。かつて、自分が乗っていた馬に、G1で無念のハナ差負けを喫したのだから。

そのヤマニンゼファー。単勝オッズは11.7倍の5番人気。前走の毎日王冠6着が示す通り、それまでの実績はマイルまでの距離でしかなかったのである。距離不安から評価を下げたヤマニンゼファーだったが、その不安を克服しての優勝となった。

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